HOME > 武州一たる理由

戦国時代、武将たちは藍染の装束を着て戦に臨んだと言われています。
その理由は、藍に染めることで生まれる糸の丈夫さと殺菌効果、
そして命を賭けた一瞬のさばきに追随するしなやかさ。
武州一は、そんな古来から伝わる伝統と、
現代スポーツにふさわしい武道の理論的分析から生まれました。
「武州一だと、使い込むほど体に馴染む」
「武州一だと、動きが軽い」
剣の道を極める情熱を、武州一は共有します。

武州一 ロゴ

『武州一』は、野川染織工業(株)が企画・製造した
高品位剣道衣のみに付される、
オリジナルブランド製品の証です。

Bushu Processロゴ

『Bushu Process』は、野川染織工業(株)の
天然発酵建て藍染め工程を経た製品にのみ付けられる、
品質保証の証です。


武州一 ロゴ剣道に取り組む子供たちに向けて、稽古が楽しくなるような剣道着をつくりたい。そんな想いから「武州一 文様刺し(もんようざし)」シリーズは生まれました。厳しい稽古で身を守る剣道着としての安全性と、経年に耐える優れた品質。文様刺しシリーズは、そうした武州一のこだわりを守りながら、古来より愛され、今なお日本人の生活に息づく伝統的な和の文様を、藍染めの刺し子生地で表現しています。

武州一の染 天然発酵建て・先染め

some04.jpg糸の状態で藍に染めるのが武州の伝統。糸がまるで生きているようです。 _mg_2854.jpg「甕覗き(かめのぞき)」、「浅葱(あさぎ)」、「納戸」、「紺」…職人達は染まりゆく色ごとに愛着を込め、名前を付けて呼んでいます。 _mg_2996.jpg藍染め職人が自分の目と勘だけを頼りに染め上げた糸。

天然発酵建ての先染めでしか
武州一の品質は生まれません。

「武州一だと、使い込むほどに体に馴染む」。この不思議な充足感を生み出しているいちばんの要因は、武州一ならではの「天然発酵建て」と「先染め」にあります。天然の藍を建てて染める。しかも生地を染めるのではなく、糸の状態で染め上げてから織るという独自の製法(先染め)により、色の持続性と体のフィット感が増し、布の強度も5割アップします。



武州一の織

ori03.jpgかせ状で染められた糸は織布のためにチーズ状に巻き直します。先染め織物は後染めに比べ桁違いの労力を要します。 ori04.jpg発酵建ての藍染め糸は頑固者。無骨で一徹なシャトル織機が今も現役で活躍しています。

最先端さえ太刀打ちできない
老練な旧式織機ならではの味わい。

武州一のもう一つのこだわりは、「織」。一本、一本の糸が紡がれ、織られて、初めて藍は人肌に触れる布になります。着やすさ、着姿の美しさだけでなく、俊敏な動きにもはだけない、邪魔しない…。剣道を知り尽くした「織」の技が、糸の力を何倍にも引き出すのです。
工房では、染め職人が仕上げた得心の糸を織り職人が受け継ぎ、伝統の技で織っていきます。その相棒は旧式のシャトル織機。どんなに時代が進化しても、効率優先のスマートな織機では歯が立ちません。



武州一の縫

_mg_3056.jpg正確かつ軽やか。裁断機が自分の手と化します。 _mg_3090.jpg音楽を奏でるようなミシンの響き。藍染めを形にする技術の粋は人馬一体の観。 nui03.jpg立ち姿が美しく映える「武州一」の剣道着、是非お試しください。

守り続けるのは名声ではなく、革新の心。

藍に染まり、しなやかさと頑丈さを兼ね備えた布は、ベテラン揃いの裁断師・縫製師の技によって武の息吹を吹き込まれます。
初めて袖を通したときにはほんの僅かな違いかもしれません。しかし、使うたび、洗うたびに、「武州一」らしさが薫りたち、やがて確かな実感にかわるでしょう。武州一の伝統とは、武の心を理解し、剣士の皆様の想いにお応えしていくこと。匠の技を継承しつつも、そこに安住することのない新しい「武州一」を、今後もお届けしていきます。